はじめに

『20 Minutes Till Dawn』は、襲い来る大量の敵を相手に、夜明けまでの20分間生き延びることを目的としたシューティングゲームです。
いわゆる「ヴァンサバライク(Vampire Survivors系)に分類されるゲームですが、その中でも操作感やプレイフィールは特徴的で、本作ならではの魅力を感じる部分がいくつもあります。
本記事では、『20 Minutes Till Dawn』を15時間ほどプレイした上で感じたゲーム性、そして全体の魅力や気になった点について、率直にお伝えします。
ゲーム概要

タイトル | 20 Mituntes Till Dawn |
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ジャンル | ローグライク / ハクスラ / アクション / シューティング |
プレイ人数 | シングルプレイ |
発売日 | 2023年6月8日 |
日本語対応 | あり |
価格 (定価) | 580円 |
総プレイ時間の目安 | 10 ~ 20時間 |
Steamレビュー | 非常に好評 91% (26,624件) |
どんどん増加するラブクラフト系の敵を撃ち殺し夜を生き延びろ。色んなアップグレードを使い、ユニークで最強なビルドを選び出せ。色んなキャラを手に入れそれぞれのユニークな武器を活用しよう。

「ラブクラフト系」とは、クトゥルフ神話に代表される、人知を超えた恐怖を描くホラージャンルのこと。このジャンルに出現するクリーチャーは基本的に「名状しがたい」「触手のような」といったものが多い。
評価 (3.8 / 5.0)
【評価: 】
キャラクターのビジュアルや、モノトーン調の独特なグラフィックに惹き込まれました。
自力で敵を狙って撃ち、リロードまで管理するシューティングゲーム的な要素は新鮮ですが、中盤以降は撃ちっぱなしが正義となり、20分にもわたる長時間の長押し操作が徐々に苦痛に感じられます。
類似の「ヴァンサバライク」作品と比べても、アップグレードの派手さや強さは際立っており、さらにエンドレスモードの存在によって、完成したビルドをじっくり楽しめる点が本作最大の魅力でしょう。
一方でビルドの自由度は低く、キャラクターごとに定番ビルドに偏りやすい点にはやや物足りなさを感じました。
いずれにせよ、価格以上に楽しめることは間違いない作品です。
プレイ後の感想

キャラクターのビジュアルと、ゲーム全体のモノトーン調グラフィックに惹かれて購入しました。
「ヴァンサバライク」ではありますが、このゲームならではの独自要素が多く、個人的に賛否はあるもののとても個性的な作品です。
その中でも特に印象に残ったのが、「エンドレスモード」の存在です。
目的のビルドが完成したあとも納得するまで戦い続けられるのは、このジャンルではかなり珍しいと言えるでしょう。
とはいえ、やはり「ヴァンサバライク」である以上、10時間も遊べば一通り満足してしまいました。
ゲームの魅力と特徴
狙って撃ち、リロードも管理するシューティング的な体験

本家『Vampire Survivors』と大きく異なるのが、このシューティングゲーム的なプレイフィールです。
近くの敵を自動でロックオンする機能もありますが、基本的にはプレイヤー自ら攻撃箇所を狙い、クリックで射撃します。
さらに、弾を撃ち切るとリロードも必要です。
キャラビジュアルがとっっっても良い!

ゲームプレイ中はデフォルメされたドット絵で表現されているため、実際に動くわけではありませんが、キャラクターのビジュアルはとても魅力的だと感じました。
好きな人にはめっちゃ刺さるはず!私は大好きです。
アップグレードの種類が豊富なうえ、そのすべてが強力で派手


アップグレードできる箇所が多い上に、効果が非常に大きいのが特徴です。
レベルが1上がり、適切な通常アップグレードを選ぶだけで、殲滅力が劇的に向上します。
また、本家『Vampire Survivors』と同様に、レベルアップ時に選べるアップグレードにはシナジー効果があり、2つを組み合わせることでより強力な効果が得られます。
ビルド完成後も楽しめるエンドレスモード

その中でも特にユニークで印象に残ったのが、「エンドレスモード」の存在です。
多くの「ヴァンサバライク」作品に共通する惜しいところは、ようやくビルドが完成して爽快感が出てきたくらいの頃に、制限時間がきてゲームが終わってしまうこと。(そのおかげで気軽に遊べるという利点とも言えますが…)
しかし本作には、制限時間に縛られずゲームオーバーになるまで延々と挑み続けられる「エンドレスモード」が実装されています。
気になる点
シナジーが分かりやすいぶん、ビルドの幅は少なめ

氷系のキャラクターには氷系のアップグレードが、純粋な火力特化キャラにはダメージ系のアップグレードのように、アップグレードが単純で分かりやすいです。
その反面、ビルドの幅はやや狭く感じられます。
キャラクターに適したアップグレード以外を選ぶと、爽快感が減り一気に難易度も上がるため、特別なビルドを探そうという気にはなかなかなれませんでした。
全体的なゲーム難易度は低め


本作には、3つの基本モードと3つのステージに加えて、15種類の追加設定が用意されています。
『Vampire Survivors』同様、ゲームプレイで獲得したポイントを使ってキャラクターを恒久的にアップグレードする要素がありますが、本作の難易度はそれを使うまでもないほど低めな印象を感じました。
先ほども述べたように、キャラクターに適したアップグレードを選んで進めると、どうしても簡単になってしまいます。
特にクイックプレイは、10分で遊べる画期的なモードですが、爽快感を味わう前に終わってしまうほど難易度が低いと感じました。
自動攻撃がないため、指が疲れる

最初は、敵を自力で狙って撃つシューティング的な要素が魅力的に感じられました。
しかし、中盤以降は、どこでもいいから攻撃ボタンを押しっぱなしにしているだけで敵をなぎ倒せるようになり、長押しし続けることが苦痛に感じられます。
リロードもほとんど必要なく、攻撃を止めることで得られるメリットもあまり多くないため、基本的には打ちっぱなしプレイになってしまいます。
特にエンドレスモードでは、通常モードの20分間以上に苦しいです…
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