『G2A』はなぜ”昔ほど安く無い”のか?その背景とは - げむろま

『G2A』はなぜ”昔ほど安く無い”のか?その背景とは

ゲーム関連

はじめに

7~8年前程になるでしょうか。かつてG2A(鍵屋)といえば“格安でゲームを買える”場所として有名でした。

Steamで定価5000円以上のゲームが、セール中よりも安い1000円程で買えてしまう事も珍しくないほどに安かったような気がします。

しかし、最近では「あれ?全然安くない……?」と思うユーザーも多いはず。なぜG2Aはここまで変わってしまったのか? その背後には、Steam(Valve)の大きな規制強化がありました。

G2A(鍵屋)とは?

G2Aは、個人や業者がゲームキー(Steamキーなど)を売買できるマーケットプレイス型のサイト。Steam等の正規販売店よりも比較的安くゲームを購入できるのが魅力です。

ですが、昔は以下のような手法で極端に安いゲームが販売されていました。

  • 地域価格の違いを利用した「安価地域のキー」転売
  • ギフト機能による国際転送
  • (一部では)不正取得されたキーの横流し

こうした“グレーゾーン”の仕組みにより、G2Aは価格破壊的な魅力を持つプラットフォームでした。

Steamの規制強化が与えた影響

ギフト機能の大幅制限(2017年)

2017年、Steamはギフトシステムを大きく変更し、以下のような制限が入りました。

  • ギフト購入後、即送信が必須(インベントリ保管が不可に)
  • 購入地域と受信地域が異なるとギフトが無効

これにより「安価な国からのギフトを第三国で転売する」方法が完全に封じられました。

確かにSteamギフトをインベントリに入れれたのは便利過ぎたな..

地域別キー(リージョンロック)の拡大

Steamキーにもリージョン制限がかかるようになり、例えば「ロシア用のキー」はロシア以外では有効化できないようになるものが多くなりました。

結果としてG2Aで購入したキーが「自分の国で使えない」というケースが増加し、ユーザー間のトラブルも多発しました。

Valveの不正対策と信頼性の低下

Valveは、不正取得やチャージバックされたキーの検出も強化。問題のあるキーは削除・BAN対象となるなど、転売そのものへの対策が進みました。

そのため、G2Aは“安全な市場”としての信頼を失っていきます。

G2Aの現在

現在のG2Aでは、価格はSteamセールとほぼ変わらず、下手をすると定価以上のものもあります。

  • 一部は定価以上で販売
  • 有効性の保証がないキーもある
  • ゲームのキーではなくアカウントが販売

もはや「格安ゲーム市場」としての魅力は薄れつつあり、今後はより安全・正規な販売ルートへ移行が進むでしょう。

ゲームによってはセール時と同価格かそれより少し高い程度で購入できるので、「セール期間内に購入できなかったがどうしてもやりたい..!!」と言う場合には未だ使えます。

未だ起きる不正

「G2Aで買うぐらいなら違法ダウンロードして遊んでくれ」。Steamキーなどを扱う鍵屋「G2A」への批判が再び巻き起こる - AUTOMATON
インディーパブリッシャーNo More Robotsの代表を務めるMike Rose氏は、自身のTwitterアカウントにてG2Aを厳しく批判した。プロダクトキーのマーケットプレイスであるG2Aは、改めてその存在意義を業界から問われている。

規制や不正が横行していた以前よりはずっと安心して使えるG2Aですが、未だに不正なキーの取得や販売は多く起きています。可能な限り正規販売店での購入を心がけましょう。

最近では個人ゲーム開発者の元へ「無料でレビューするのでキーをくれないか?」と問い合わせ、貰った鍵をそのまま販売する等の手口が主流のようです。

まとめ

G2Aがかつてのような“ゲーム掘り出し市場”でなくなったのは、Steamのギフト機能制限と地域ロックの強化が最大の理由でした。

犯罪や不正に加担しない為にも、我々ゲーマーは公式セールを活用して楽しんでいきましょう。

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