ゲーム概要
プレイしたきっかけ
心霊的な恐怖よりも深い海等の生物の本質的恐怖こそが真のホラー
SubnauticaやSea of Thievesのような海の怖さを直接感じられるホラー、かつ協力(Coop)ゲームを探している所このゲームを発見しました。
興味がありつつも、Steamのインディーゲームの中では定価4800円は高価で試すには躊躇する値段でしたが、3日間の無料プレイキャンペーンが開催されていたので試しに友人を誘ってプレイした所、滅茶苦茶に面白かったので購入。(購入時は半額の2400円)
Barotraumaの基本情報

タイトル | Barotrauma |
ジャンル | 2D協力サバイバル/シミュレーション |
対応プラットフォーム | PC |
プレイ人数 | 1人~16人(マルチプレイ対応) |
MOD対応 | あり(Steam Workshop対応) |
発売日 | 2023年3月13日(正式版) |
日本語対応 | あり |
価格(定価) | 4800円 |
プレイ可能時間 | 100時間~ |
『Barotrauma』は、未知の深海エウロパの海底を舞台にした2D協力型サバイバルシミュレーションゲーム
プレイヤーは潜水艦のクルーとして、操縦・修理・医療・戦闘などそれぞれの役割をこなしながら、危険な深海での任務に挑み、お金を稼いで設備や船をアップグレードしてエウロパの最深部を目指します。
『Barotrauma』は、『FTL: Faster Than Light』、『Rimworld』、『Dwarf Fortress』、『Space Station 13』などのゲームから影響を受けた、ホラー潜水艦シュミレーターの2D協力ゲームです。ラグドール物理、エイリアンと海のモンスター、チームワーク、実存恐怖が巧妙に混在するSFゲームです。

レビュー
総評
評価: ★★★★★(5/5)
プレイヤー同士の連携と混乱が楽しくい良作。初見のハードルはかなり高いが、それを乗り越えた先には中毒性の高い体験が待っている。
Steamのインディーゲームの中では高価な部類に入るが、値段以上に遊べる事間違いなし。
感想
深海を探索する事を題材にしたゲームで、真っ暗で先の見えない深海の恐怖や絶望感を上手く表現している。海をテーマにしたホラーゲームではSubnauticaが最高だと思っていたが、それによく似た雰囲気を感じる。
プレイヤーはそれぞれの役職をこなしていくが、そのうちの1つでも役割を放棄して連携が取れなくなると即座に潜水艦ごと全滅してしまう程のシビアな難易度が特に面白い。必要であれば潜水艦から出て真っ暗な深海を泳ぐ必要もある。
豊富なゲームモードと設定、高いリプレイ性、純粋に多くのコンテンツ量から100時間以上は遊べる事間違い無し。
プレイ動画や紹介ではこのゲームの面白さが分かりづらく、価格も高いので初見で遊ぶ気になれないハードルの高いゲームであるのは否定できない。だが、高難易度のCoop協力ゲームを求めている人は騙されたと思って半額セール時にでも友人を誘ってプレイしてみてほしい。深海ホラー&高難易度&Coop好きは絶対ハマれる
このゲームの魅力
特に面白いと思ったゲームの魅力をいくつか紹介
豊富なランダムイベント

プレイ中に多くのランダムイベントが発生するのがこのゲームの大きな魅力の1つ
補給の為に立ち寄った基地も、潜航中にも何が起きるかは分からない。
カルト的な宗教団体から危険な依頼を頼まれたり、警察から持物検査をされたり、安全だと思っていた捕虜が暴走したり、ある筈のないバッグが艦内に設置されていたり…
全滅して学ぶ脅威への対策

何の前触れもなく登場する未知の敵や環境、ウィルス等に初見で対応する事は難しく、平和で順調に進んでいたにも関わらず数分後には全滅している事が多々ある。この絶望感と恐怖を味わえるゲームは中々ない
最低限必要な役職のチュートリアルはかなりしっかり作られているが、ゲームを進めているうえで実際に危機に遭遇した際に行う対処法や操作については実際に体験するしかない。
それぞれが重要な役職

プレイヤーは艦長、警備員、医者、技師、整備士の5つの職業から役職を選択する。
Barotraumaではゲーム開始時に選択した役職に応じてその分野のステータスポイントが高く設定されており、それによって効率的にその仕事をこなすことが可能となっている。
逆に言うと、艦長が死亡している時等の緊急時には適正の少ない医師が潜水艦を操縦する事もできる。
役職 | 主な仕事 |
---|---|
艦長 | 潜水艦の操縦、クルーへの指示や情報伝達 |
警備員 | 艦内外の敵の討伐、武器や弾薬の補充 |
医師 | クルーの健康管理、治療、医薬品の補充 |
技師 | 機械設備の修理や原子炉の維持管理 |
整備士 | 潜水艦の修理(浸水等) |
助手(状況に応じて) | 全てに適正があるが能力値は低め |
1つでも役職が欠けると艦内はパニック状態になり簡単に全滅してしまう程のシビアな難易度設定が特に面白い。(特に船長&警備員は重要)
最も簡単な難易度設定ですら、船員が一人欠けるだけで全滅するか沈没の危機に陥ることが多々ある。
ゲームのボリューム&やり込み要素
開発者のゲームへの熱とオタク度合いを強く感じる(良い意味)多すぎるコンテンツ量により、数百時間以上すら遊べる可能性を感じられる。特に潜水艦エディタがヤバイ。
豊富なゲームモード
バニラ状態ではPVP、人狼(トレイター)、キャンペーンの3つの主なゲームモードが用意されており、それぞれ細かくゲームバランスを調整可能。バランス設定を変更するだけで全く別のゲーム性になりえる。
純粋に多いコンテンツ量
ゲームモードやオンライン要素を考えずとも、ゲーム中にエンカウントする敵、NPC、仕様、イベント等の純粋なコンテンツ量が滅茶苦茶多い。
筆者は現時点でキャンペーンモードをマルチプレイで30時間プレイしているが、恐らくこのモードのゲーム進行度は30%前後。まだまだ未知の事象との遭遇ばかりで、簡単に見積もっても最低100時間は遊べるように感じられる。
潜水艦エディタ&MOD(SteamWorkShop)

Barotraumaではなんとオリジナルの潜水艦を数百個以上のパーツから作ることができ、それをSteamWorkShopからMODとして読み込む事で実際にゲーム中に使用する事が可能。
電気回路や機械設備の仕様や動作も細かく設定でき、自分好みの浪漫溢れる潜水艦を作ることができる。
潜水艦を機能させるにはゲームの知識が必要であり実際に作るのはかなり上級者向けとはなるが、このような機能がゲーム内にあるのは凄い。
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