本記事では、『Samawa Idle』を100時間ほどプレイした上で感じたゲーム性、そして全体の魅力や気になった点について、率直にお伝えします。
はじめに

『Samawa Idle』は、放置 (Idle) 系のインディーゲームで、かわいらしい手描き風グラフィックと、タワーディフェンス的な戦闘が特徴的な作品です。
セール時には約200円と非常に手頃で、不満点は多いものの、価格を考えればコストパフォーマンスは悪くない部類に入ります。
「とりあえず気軽に放置ゲームっぽいものを触ってみたい」という人は、遊んでみても良いかもしれません。
ゲーム概要

タイトル | Samawa Idle |
---|---|
ジャンル | 放置 (Idle) / クリッカー / タワーディフェンス |
プレイ人数 | シングルプレイ |
発売日 | 2023年11月14日 |
日本語対応 | あり (機械翻訳) |
価格 (定価) | 580円 |
総プレイ時間の目安 | 100時間 (全実績) |
Steamレビュー | 賛否両論 66% (532件) |
この放置ゲームで、特殊なタワーの力を解き放ち、モンスターの大群を全滅させましょう。ゴールドを集め、タワーをレベルアップし、強力なボスに挑戦し、進化するスキルツリーで戦略を磨きましょう。

評価 (3.0 / 5.0)
【評価: 】
大前提として、「長時間の放置は一切できない」ゲームなので、数分〜数十分おきにタブを確認できる人向けです。
問題点は多いが、価格を考えるとギリギリおすすめできるレベル。
放置ゲームでありながら、自動化の不便さが目立つうえ、転生に似た「ヴァラー」の存在によって、実質的に何度も最初からやり直さなければならない構造にはストレスを感じます。
手軽に放置ゲーム要素を摂取したい人には、それなりに楽しめるかもしれません。
ゲームの魅力と特徴
絵がかわいくて、視覚的に楽しめる

おそらく登場するすべてのイラストは手書きで、特にスライムはとってもかわいいです。
敵を倒す様子や、強化したタワーの弾数・演出が進化していく様子は、最初は見ているだけでそれなりに楽しいです。
低価格・手軽に遊べる放置ゲーム
定価約500円、セール時には約200円と、かなり安く購入できます。
気になる点は多いものの、価格を考えれば妥当な内容と言えるでしょう。
「放置ゲームっぽいもの」を気軽に触ってみたい時には、悪くない選択肢だと思います。
ゲームの問題点 / 気になった点
放置ゲームなのに、放置する意味が薄い

放置できる要素が少なく、長くても数十分おきに手動で操作しなければまともに進行しません。
数時間放置しても、しっかり操作してステージを進めた数分に劣るほど。
自動化アンロックまでも20時間ほどかかりましたが、頑張って自動化したところで、恩恵を感じないほど貧弱な内容です。
まず自動化にたどり着くまでにやめる人が多そう…
ボーナス的レア要素がプレイヤーにとって不利益

本来、プレイヤーに有利なはずのレアモンスターなどの要素が、出現するとかえって不利益を被る状況になっています。
高レベルのステージでは体力設定が異常に高いため、出現した高レアリティモンスター1体を倒すのに30分ほど待つ必要もあります。
海外の攻略記事では、レアモンスターの出現を抑える効果──つまり「レアモンスターが出現しないようにする」というオプションが、プレイヤーにとって最も価値のあるマイナス効果として紹介されていました。
厳選の意味が無く、作業感が強い

タワーにはランダムで付与されるオプションがあり、リロールによって内容を厳選することも可能です。
一見やり込み要素のように見えますが、実際はそのオプションはタワーをアップグレードするたびに消滅するうえ、効果もあまり感じない程度のものです。
わざわざ厳選する意味はないですし、ゲームを始めて少し経った時点で嬉しさも感じなくなりました。
すべての進捗がリセットされる「ヴァラー」システム
転生 「リバース」

本作には、「リバース」と呼ばれる、放置ゲームによくある転生システムのようなものが存在します。
これは、一度ゲームの基本的なアップグレードが初期化されるものの、恒久的なボーナスが得られ、「強くてニューゲーム」のような状態で再スタートできる仕組みです。
ある程度進むたびに、この「リバース」を繰り返すことで、むしろ早く、より高いステージへ到達できることになります。ここまでは特に問題はありません。
より大きな転生 「ヴァラー」

本作最大の問題、それがこの「ヴァラー」というシステムにあります。
「ヴァラー」は、「リバース」よりもさらに大きな枠組みの転生システムです。
「リバース」で得た恒久的な強化や今までの自動化、コンテンツの開放といったすべての恩恵は、このヴァラーによってすべて完全に初期化されてしまいます。
その見返りは、「自動で戦ってくれるキャラクター」を1体得られるだけ。
そのキャラクターは、いなかった状態と比べて、効率がほとんど変わらない程度の存在です。
しかもこのキャラ1体を強化するために、100時間近くかけてやっと1回できた「ヴァラー」を何十回も繰り返す必要があります。(もちろん、2回目以降はいくらかは早いでしょうが)
更にヴァラーを集めてアンロックしていくと、進行状況がリセットされなくなるようですが、私はここで心が折れました。
プレイ後の率直な感想

海外の攻略記事を見ながら、ある程度は効率的にプレイしおよそ90時間でほぼすべてのコンテンツの開放と実績の解除を達成。 実績達成度(49/50)
序盤は、数分おきにひたすら手動操作を求められ、最低限の放置ができるようになるまでに約20時間ほどかかりました。
Steam上の評価は賛否両論。私自信はある程度レビューを見て覚悟を決めてから遊んでいるので、期待しすぎず思ったよりは楽しめました。
大前提として、「長時間の放置は一切できない」ゲームなので、遊ぶ人を選びます。私の場合は、すべて在宅作業なので数十分おきに確認でき、まあそこそこ楽しめました。
取り合えず起動しておく分にはよかったのですが、「ヴァラー」によって今までの強化や自動化がすべて失われて面倒になり、そこでギブアップです。
攻略とガイド
一部こちらを参考にゲームを進めました。
効率化を目指してみましたが、結局はただ強化を繰り返すだけの作業です。
わざわざ攻略情報を見てまでプレイする必要はないと思います。
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