【レビュー】ひたすら友人を豚箱にぶち込み続ける最高のボードゲーム『Gremlins,Inc.』 – GameRoamer

【レビュー】ひたすら友人を豚箱にぶち込み続ける最高のボードゲーム『Gremlins,Inc.』

ゲーム関連

本記事では、『Gremlins, Inc.』を80時間ほどプレイした上で感じたゲーム性、そして全体の魅力や気になった点について、率直にお伝えします。

はじめに

『Gremlins, Inc.』は、最大6人で遊べるスチームパンクな世界観が魅力のボードゲームです。

本作のコンセプトは、「汚職・裏切り・脅し」など、プレイヤー同士でとことん妨害し合う醜い足の引っ張り合い

仲の良い友人たちと遊べば、最高の時間になります。ぜひ、気心の知れたメンバーとプレイしてみてください。

頻繁にセールされているので、タイミングが合えば400円前後で購入できることもあります。

ゲーム概要

タイトルGremlins, Inc.
ジャンルボードゲーム / ストラテジー
プレイ人数1人 ~ 6人 (オンライン)
発売日2016年3月11日(早期アクセス)
日本語対応あり
価格 (定価)2000円
Steamレビュー非常に好評 85% (6,299件) 

この作品は、腐敗した資本主義者のグレムリン達が、スチームパンクの世界で金や権力、名声を求めて競い合うドキドキハラハラの戦略的ボードゲームです。盗んで脅して――シングルプレイや多人数プレイを、ランキング、ラダー制、チームモードや観戦モードと一緒に楽しみましょう。

Steamで80% OFF:Gremlins, Inc.
この作品は、腐敗した資本主義者のグレムリン達が、スチームパンクの世界で金や権力、名声を求めて競い合うドキドキハラハラの戦略的ボードゲームです。盗んで脅して――シングルプレイや多人数プレイを、ランキング、ラダー制、チームモードや観戦モードと一...

評価 (4.5 / 5.0)

評価: 4.5

嫌がらせ、裏切り、妨害──そんな悪意まみれのボードゲームを、最高のデザインと完成度で仕上げた作品です。

スチームパンクな世界観やカードイラストの完成度も非常に高く、眺めているだけでも楽しめるほどアート性も抜群

一見ただのパーティーゲームのように見えますが、プレイヤースキルや実力がしっかり反映される競技性も魅力のひとつです。

人間関係にヒビが入る可能性があるほど妨害イベントが豊富なので、気心の知れた友人と遊べば最高のゲームになること間違いなし。

ゲームの魅力と特徴

  • ひたすら足の引っ張り合いをする特殊なゲームデザイン
  • スチームパンクで「イヤな感じ」のデザインが最高
  • 意外にも硬派で、実力が反映されるゲーム性
  • 頻繁なアップデート

ひたすら足の引っ張り合いをする特殊なゲームデザイン

このゲームのコンセプトは、「腐敗した資本主義者の醜いグレムリンたち」です。

警察は証拠をでっち上げて賄賂を請求してくるし、裁判官も選挙も不正だらけ。発生するイベントやカードのほとんどが、汚職や悪意にまみれた世界観となっています。

中でも注目すべきは、「妨害系カード」の豊富さ

ちょっとでも目立とうものなら、プレイヤー全員から集中砲火を受けることになります。

妨害カードの一例
  • 他プレイヤーの妨害で、ずっと刑務所送り (ターンスキップに近い)
  • 手札をバラされたり奪われたりして、計画を崩される
  • 所持金をごっそり奪われたり、罰金を課される
  • ゲーム勝利条件である得点を削られたり、他人に奪われる

そして、よくできているのが「嫌がらせを受けると有利になる」キャラクターやカードもあること。

他のプレイヤーを煽ったり積極的に妨害したりして、場を荒らしながら勝利を目指していくことができるので、そういったことも戦略に入るのが魅力です。

スチームパンクで「イヤな感じ」のデザインが最高

本作の世界観は、味のある手書きのスチームパンク×アンティーク風のデザインで描かれた「クズだらけの世界」で統一されています。

中でも個人的に最高だと感じるのは、カードやエリアイベントで描かれるイラストの数々です。

グレムリンたちの金・汚職・不正・悪意・欲望といったテーマが一目で伝わるような、良い「イヤな感じ」のイラストばかり。

グレムリノペディア

ゲーム内には全184枚のカードが存在し、それらを一覧できる図鑑「グレムリノペディア」を眺めているだけでも楽しめます。

ボードゲームのデザインとして、ここまで完成されている作品はなかなかないんじゃないかとすら思っています。

意外にも硬派で、実力が反映されるゲーム性

ゲームロビー

妨害や嫌がらせカードが豊富だと聞くと、ついただのワイワイ系パーティーゲームを想像します。

ですが、実際にプレイしてみるとこのゲームはかなり硬派で、実力が反映されやすい設計になっています。

キャラクターごとに性能が大きく異なり、それぞれに複数の立ち回り方や戦術が存在。

また、「不幸マス」に代表される運要素も、実は次に起きる効果をあらかじめ可視化するなど、運要素を排除した設定も用意されています。

ゲーム内にはレートが存在するランクマッチ機能があり、定期的に公式大会も開催されているようです。

Steamレビューでは、「あまりやり込みすぎると、実力差ができて他の人が遊んでくれなくなる」という声も見かけます。

頻繁なアップデート

驚くべきことに、今年は“ほぼ毎週”のようなペースでアップデートが実施されています。

こうした開発者による頻繁な更新があるタイトルは、それだけで「今後にも期待できるゲームだな」と感じさせてくれます。

プレイ後の率直な感想

普段は最低4人、気の合う友人とだけでプレイします。昔から定期的に遊びたくなります。

すでに述べた通り、本作には妨害や嫌がらせ要素が豊富にあるため、冗談の通じるメンバーと遊べば最高に盛り上がるゲームになります。

1ゲームあたりのプレイ時間はやや長めですが、不満やストレスは感じたことはありません。

もっと流行っていい、隠れた名作ボードゲームだと思います。

妨害されやすい、いじられ役でも楽しめる

盗人
貧乏人

人狼ゲームで毎回最初に吊られるような「いじられ役」タイプの人には、「盗人」「貧乏人」といった特ャラがぴったり。

これらのキャラクターは嫌がらせされるとむしろ有利になるので、ヘイトを向けられることでゲームをさらにカオスにできるのが面白いところです。

妨害により、本当に空気が悪くなる可能性も

新たな仲間

ですが、もちろん注意点もあります。

勝敗に関係ない過度な嫌がらせや、こういったゲームに不慣れな人と遊ぶと、場の空気が本当に悪くなってしまうことも。

実際に、全員が気を使いながらプレイする「地獄の接待ゲーム」になったこともあります。

妨害が醍醐味のゲームだからこそ、気心の知れたメンバーでやるのが一番です!

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