経緯
私の使用しているサービスでの収益の支払い手段がTipaltiに変更されるとの通知が来ました。
そもそもTipalti(ティパルティ)とは何なのか?日本ではあまり聞き馴染みが無く情報が少ないので調べてみました。
Tipaltiのサービス概要、手数料例、実際の決済時の金額比較をまとめています。
Tipalti(ティパルティ)とは
どんなサービスなの?
Tipaltiは、2010年にアメリカ・カリフォルニア州フォスターシティで設立された、グローバルな支払い業務を自動化するプラットフォームを提供するフィンテック企業です。
Tipaltiの主な事業は、企業が行う請求書処理、支払い処理、税務書類の収集、為替管理、コンプライアンス対応、経理レポート作成などの経理・財務プロセスを自動化するSaaS(クラウド型)サービスの提供です。
特に、「グローバルに多くのフリーランスやパートナーに報酬を支払っている企業」に向けて、複数の通貨・支払い手段に対応した一元的な支払い処理を可能にする点が評価され、世界中のIT企業、マーケティング企業、ゲーム開発会社などに採用されています。
ですが、今のところTipaltiは日本語対応が限定的であまり日本企業では使われていません。
なぜ企業はTiplatiを使用するのか?
普段、仕事の報酬をPayPal、海外送金、銀行からしている企業にとって、Tipalti(ティパルティ)は「支払いを簡単に一括で管理できるサービス」です。
このように、いろんな支払い方法や相手が混ざると管理が大変ですが、Tipaltiはそれを一つの画面でまとめて処理できるようにしてくれます。
資金受け取り側から見た簡単なTipalti
このように資金を送金するクライアントや企業側にとって非常に便利なTipaltiですが、受け取る側からするとTipaltiへの変更メリットはあまり多くないかもしれません。
一番の問題点はTipaltiの手数料です。Paypalや銀行振込での受け取り時にTipaltiを経由するので追加で手数料が差し引かれ、受け取り側の金額が従来より減ってしまう事になります。
Tipaltiの手数料(日本在住者)
※2025/04/26 提携しているサービスや国により手数料が異なります
Tipalti経由でのPayPal受取手数料
Tipaltiで手数料が引かれ、そこから更にPaypalの為替手数料が発生します。
Tipaltiの手数料
基本手数料:$0.50 + 2.00%(最大 $20.50)
例:$100の受取の場合、手数料は $0.50 + $2.00 = $2.50
Paypalの手数料
為替手数料:PayPalによる通貨換算時に、為替レートに約3%〜4%の上乗せが発生します。
Tipalti経由での銀行振込手数料
Tipaltiの手数料
USDでの送金:$13.00
JPYでの送金:$10.00
Tipalti経由時と従来での決済比較(Paypal)
項目 | 従来(直接PayPal) | Tipalti経由 |
---|---|---|
支払い金額 | $100 | $100 |
Tipalti手数料 | — | 約 $2.50($0.50~ + 2%) |
PayPal為替損 | 約 $3.00〜4.00 | 約 $3.00〜4.00 |
最終手取り(円換算) | 約 $96〜97 相当 | 約 $93〜94 相当 |
Tipaltiを間に挟む事で、従来よりも最終手取りが3%程下がる結果になりました。
The Moneytizerの支払い手段が変更
資金の支払い手段がTipaltiへ変更

4/30日からThe Moneytizerからの支払い手段がTipaltiになった為、使用者はこれに対応する必要があります。
手数料は先ほど説明した通りで、資金を受け取る側としては収益が3%程下がることになります。(Tipaltiの手数料のみで、Moneytizer独自の手数料は発生しません)
※また、The Moneytizer側で手数料は$ではなく€(EUR)で扱われています。大きな変化にはなりません。
Tipaltiへの会員登録等は不要
Tipalti側での会員登録は必要ありません。
特に難しい所は無く、全てThe Moneytizerのプロフィール画面から操作が完結しました。
記入が必要な部分は半角で入力しましょう。

以上で対応は終了です。
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