はじめに

海を舞台にしたゲームは世界にたくさんあります。
その中でも本作『Subnautica(サブノーティカ)』は、2018年にリリースされたゲームでありながらも「水中でのサバイバル」という点に特化した、未だ唯一無二のゲームです。
未知の美しい海を生き抜くサバイバルゲーム……なのですが、実際にはホラーゲームそのもの。私が知っているすべてのゲームの中で間違いなく一番怖いと断言できます。
実写さながらのリアルな水中の表現や描写は、ただ海の中を彷徨っているだけでも涼しさを感じられます。暑い夏にぴったり
ゲーム概要

タイトル | サブノーティカ (Subnautica) |
---|---|
ジャンル | アドベンチャー / サバイバル |
プレイ人数 | 1人 |
MOD対応 | あり (マルチプレイ含む) |
発売日 | 2018年1月23日 |
日本語対応 | あり |
価格(定価) | 4300円 |
総プレイ時間の目安 | 30時間~ |
Steamレビュー(執筆時) | 圧倒的に好評 97% (282,760件) |
『Subnautica』は、水没した異星の海を舞台にした一人称視点のオープンワールド型の水中アドベンチャゲームです。
プレイヤーは墜落した宇宙船の唯一の生存者として、生き延びるためのサバイバル生活を送りながら、美しくも危険に満ちた深海の世界を探索し、この星からの脱出を目指します。

評価 (4.8 / 5.0)
【評価: 】
没入感ある一人称視点で描かれるリアルな水中描写や巨大生物の存在により、本能的に感じるような「海そのものの恐怖」を体感することができます。(これ怖くない人いるの?..)
これこそが真のホラーゲーム。というか、これまで私が知っているすべてのゲームの中で、間違いなく一番怖い作品だと言えます。
とはいえ、もちろん怖いだけではありません。
オープンワールドのサバイバルゲームとしての完成度も非常に高く、作り込まれた水中フィールドの探索、近未来的な建築やクラフト、乗り物、そしてストーリーの進行まで、すべての要素がしっかり楽しめます。
プレイ後の感想

元々、私は海が怖いです。初めてプレイしたときには水中のリアルさと広さに、わずか数mも簡単に潜ることができず、チュートリアル(簡単な素材集め)すら中々進みませんでした。
というか、人間である以上殆どの人が海洋恐怖症だよね……うん、きっと怖くない人の方がおかしい
「とにかく怖すぎる」のがこのゲームが圧倒的に優れている点で、私がおすすめする理由です。
モニター越しですらプレイを継続するのが難しく、ゲーム内でトラブルが起きたときは目を背けてゲームを閉じたくなります。
また、リリースからかなりの年月が経っているにも関わらず水の表現のクオリティは未だに最高で、個人的には『Sea of thieves』と1位,2位を争う程だと感じています。
サバイバルゲームとしても文句のつけようが無い完璧なゲームですが、どうしても1つだけ惜しいのが「シングルプレイ専用ゲーム」ということです。
「広い海での孤独感」というテーマから作られているので当然といえば当然ですが、充実した建築要素、巨大な乗り物、ホラー的な体験を誰かと共有できないのはかなり寂しい。

これが公式マルチプレイ対応だったら最高のゲームだったと思います。
正直なところ、怖すぎてゲームクリアまでプレイできませんでした。(Youtubeで続きを見ました..)
ゲームの魅力と特徴
圧倒的な没入感を誇る水中描写とフィールド


水中でのサバイバルをテーマにした希少なジャンルで、フィールド全体もよく作りこまれています。
バイオームごとに異なる海の景観、急に深くなって底が見えない地形、海底に開いた大穴など……海洋恐怖症の人にとっては悪夢のような「見てるだけで鳥肌が立つ」場所が多くあります。
恐怖を感じるポイントが多く、いつも立ち止まってしまいます。(おかげで水深浅めの画像しか見つからなかった)
深海の恐怖を更に引き立てる巨大な海洋生物

ただでさえ海の描写がリアルで怖いのに加えて、脅威となる「巨大な海洋生物」もしっかり存在します。
「先が見えないほど真っ暗な深海で、不気味な音とともに、50メートル級の発光する巨大生物がゆらゆらと現れる」
海洋恐怖症の画像などで見かけるような、数十メートル級の未知の大型生物が多数出現し、そのほとんどがプレイヤーに敵対しています。最高!
ロマンあふれる近未来的な乗り物・建築・ツールの数々


ツールや建築というタイトルにしていますが、圧倒的に推したいのが、クラフトできる潜水艦です。
生身では怖くてとても行けないような深海にも、こうした乗り物のおかげで、少しだけ安心して足を踏み入れることができます。
中でも、移動する拠点とも言える大型の乗り物『サイクロプス』は特に最高です。
内装を自由にカスタマイズできる他、敵に気づかれにくい潜航モードや改造モジュール、小型潜水艦の格納など、ロマンがたっぷり詰まっています。
そもそも「自分だけの巨大な移動拠点を持てるオープンワールドゲーム」自体が非常に珍しいのに、本作はそれを「広大かつリアルな海」、しかも「水中」という舞台で実現しています。
これを大人数で遊べたらどれだけ楽しいことか……
公式マルチプレイ非対応なのだけが惜しい
本作の優れた要素の殆どが、マルチプレイ非対応であることによって、逆に「もったいなく」感じてしまいます。
広大なフィールドの探索、自由度の高い建築、移動できる拠点として扱える大型潜水艦など――いずれも、マルチプレイであればもっと楽しめると感じてしまう要素ばかりです。

同じように感じたプレイヤーもいるようで、大人数での協力プレイを可能にする非公式MODも開発されています。
ただし、もともと一人用として設計されたゲームを無理やりマルチ対応させているため、バグや不具合が非常に多く発生します。
雰囲気を一緒に味わう程度なら楽しめますが、ゲームをしっかり進めようとすると、ほぼ不可能なのが現状です。
マルチプレイにも対応した次回作『Subnautica 2』
2025年中のリリースが予定されている次回作『Subnautica 2』では、最大4人までの協力プレイに対応するとのこと。
マルチプレイに対応した『Subnautica』は、間違いなく最高の作品になると確信しています。
私が今年一番楽しみにしているゲームです。ゲームのリリースが本当に待ち遠しい……!!

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