NextMarket (ネクストマーケット) の存在は認知しているものの、「実際にどう使えばいいのか分からない」という方も多いでしょう。
そこで本記事では、初心者の方でも安心して使えるよう、Next Marketの基本的な使い方を実際の手順を交えて解説します。なお、現金化などの内容には触れず、あくまで初心者向けの内容となっています。
仮想通貨(USDT)や現金での取引が基本となるため、一見すると上級者向けのサービスに思えます。しかし実際には非常に簡単で、無課金や微課金のユーザーこそ、うまく活用すべき機能だと思います。
NextMarketとは?
NextMarketの概要

NextMarket は、LINE NEXT が運営する『ロードナイン』専用の個人間取引(C2C)プラットフォームで、グローバル (海外と共通) かつサーバーを跨いだゲーム内アイテムの取引が可能な「取引所」です。
通常のゲーム内取引所とは異なり、個人間のアイテム売買に 現金 や USDt (仮想通貨) を使用できる点が一番の特徴です。
仕組み自体はシンプルで、販売したアイテムを直接現金化する場合を除き、面倒な情報の登録や手続きも必要なく、すぐに始められます。
LINE NEXT は、皆さんになじみ深いチャットツール『LINE』を運営する LINE株式会社の関連会社または事業部門 によって運営されています。
マーケット内で使用する通貨USDtについて

USDt (正式名称:Tether) は、ステーブルコインと呼ばれる仮想通貨(暗号資産)の一種です。
仮想通貨と聞くと、「値動きが激しくてなんか怖い」というイメージがあるかもしれませんが、ステーブルコインはその逆で、価格を安定させることを目的に作られています。
NextMarket で使用されるUSDtは、その名の通り USD (米ドル) と同じ価値になるよう調整されており、1USDt ≒ 1米ドルになるよう運営元 (Tether社) が維持します。
そのため、日々の価値変動がほぼなく、「ドル$と同じ額のデジタルなお金」という感覚で利用できます。
売買の仕組み
プレイヤーは、NextMarketでの販売に対応したゲーム内アイテムを、希望の価格で自由に出品できます。
アイテムが売れた際には、精算時に販売価格の8%が手数料として差し引かれます。
購入者は、販売中のアイテムを選び、現金(クレジットカード)または連携ウォレット内のUSDtで支払いを行います。
支払いが完了すると、アイテムは購入者に送られ、販売者はUSDtを受け取ります。
受け取ったUSDtは、NextMarket内で他のアイテムを購入するほか、やや手続きは複雑ですが現金へ換金することも可能です。
NEXT Market使用の準備
大前提に、NEXT Marketを利用するには、武器マスタリーLv55の達成が条件となっています(※マーケットの閲覧だけなら誰でも可能です)。
初めて利用する際は、以下の登録・設定が必要です。
ウォレット(DappPortal)の連携

DappPortal は、LINE NEXTが運営する仮想通貨ウォレット管理サービスです。
Google、LINE、AppleといったOPENID連携でログインでき、面倒な登録は不要。ログイン方法を選ぶだけで、すぐにウォレットを利用開始できます。
アイテムの出品

NEXT Marketでは、以下のアイテムを取引できます。なお、装備以外のアイテムはゲーム内の取引所では取引できず、NEXT Marketでのみ販売可能です。
登録できるアイテムの確認
では、実際に出品してみます。
今回出品する装備はエピック等級のこちら「+7 アザム・ヒサンのフード」。

ゲーム内でステータス画面を開くと、画像のようにNEXT Marketに出品できるアイテムには画面下部にボタンが表示されます。

このとき、「NEXT Market登録」をクリックした時点で該当のアイテムはすぐにゲーム内のNEXT Marketインベントリに移動します。出品をキャンセルする場合、すぐに自分のバッグに戻すことも可能です。
アイテムの価格を設定する
「NEXT Market登録」をクリックすると、すぐに販売画面に移行します。ここでは、購入者が支払う販売価格を設定します。
価格設定の際は、現在の最安値や平均取引価格を参考にすると良いでしょう。装備品は、オプションや再錬、強化値など要素が多いため、価格設定が少し難しい場合があります。
例として、強化値とオプション効果を含め、29.99 USDt (4413円相当) に設定して登録してみました。

装備の5強→7強への強化では、成功するまでに平均6.35個のアイテムが必要になる計算となります。「アザム・ヒサンのフード」は、当時未強化の価格が7ドルだったので、計算上は1つ作るのに平均44.44ドルが必要です。
ただし、防具強化石などの要素もあるため、厳密な計算は難しいのが現状です。そのため、ここでは29.99 USDtに価格を設定してみました。(現在の値下がりを考慮すると、それでもまだ高めかもしれません)

入力フォームの初期価格は0.1 USDt (最低価格) に設定されています。
誤って安価で出品してしまうケースが非常に多いため、出品時は必ず価格に注意してください。張り付いている購入者も多く、1秒もしないうちに買い取られてしまう可能性があります。
アイテムの登録が完了
「登録する」をクリックし、パスコードを入力すると出品が完了します。

マーケットの最新一覧からも、無事に出品されていることを確認できました。
値下げを行いたい場合や、リストの最新にアイテムを表示させたい場合は、商品価格の再設定を行います。
取引履歴メニューから販売履歴を開き、価格を変更したいアイテムの「販売修正」を行います。

先ほどと同じように、商品の価格を設定して確定します。これで、価格の変更は完了です。
アイテムが購入されたら
アイテムが購入されると、登録したメールアドレス宛に購入通知のメールが届きます。また、取引履歴からも売れたかどうかを確認することができます。
USDtで支払われた場合

アイテムが購入されると、精算金額はすぐに自身のウォレットに入ります。ウォレット画面には、「Kaia Scanで見る」というボタンが表示されます。
取引の詳細を確認したい場合は、この Kaia Scan を通じて、USDtの取引の詳細履歴を見ることができます。
現金 (クレジットカード) で支払われた場合

購入された場合でも、販売者はUSDtをボタンから手動で受け取らなければ、ウォレットに反映されません。
購入後、受け取り可能になるまで最長で72時間ほどかかり、グレーアウトしてクリックできない状態になります。
私の場合も、販売から3日経過してやっと受け取れました。200ドルの出品も1ドルの出品も、同じくらいの時間がかかったため、受け取りまでの時間は価格にあまり影響されないと感じます。
アイテムの購入
NextMarketでは、以下の2つの方法でアイテムを購入できます。
- 現金決済 (Visa/Master/JCB)
- コイン決済 (USDt)
現金決済の注意点

一度カード入力画面まで進むと、取引中の表示になり、他のプレイヤーは購入できなくなります。
この状態は、タブを閉じても一定時間続き、カード情報を入力して取引を完了するまで、他の商品を現金決済で購入できません。
時間は明確ではありませんが、長い場合は数時間ほど続くこともありました。
コイン決済
ウォレットに残っているUSDtコインを使用して、すぐに購入できます。なお、1USDt以下のアイテムはUSDtでのみ購入可能です。

おわりに

いかがだったでしょうか。仮想通貨が関連しているものの、実際には難しい操作や設定はほとんど必要なく、誰でも簡単に始められることが分かったと思います。
無課金や微課金でも、ゲームプレイを通じて高価なアイテムを無料で獲得できるうえ、場合によっては現金化も可能です。
そのため、ゲーム内でまとまったお金を稼ぐことも不可能ではありません。「稼げる」と謳う多くのアプリやゲームと比べても、現状では圧倒的に稼ぎやすいともいえます。
現金化の具体的な方法については、機会があれば後日まとめてみます。
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