同じ寝室や作業場を何度も作るなら、DFHackの設計図機能で今ある区画を記録し、別の場所や次の要塞で再利用できます。配置を瞬時に完成させる機能ではなく、掘削・家具設置などの指示をまとめて出す仕組みです。掘る作業と材料の製作は、通常どおりドワーフが行います。
ここではDFHack 53.16-r2の公式手順をもとに、寝室を記録して増設する流れを説明します。外部のQuickfort.exeやAutoHotkeyを使う古いQuickfortとは操作が異なります。

DFHackを導入して、設計図の画面を開く
Steamでは、DFHackはDwarf FortressのWorkshop MODではなく別アプリです。公式ストアから導入すると、DFHack側またはDwarf Fortress側のどちらから起動しても利用できます。本体とDFHackの対応バージョンは揃える必要があります。DFHackが未対応の新しい本体へ更新された直後は、設計図機能も使用できません。
要塞を読み込み、Ctrl+Shift+DでDFHackのランチャーを開きます。以下のコマンドは、このランチャーに入力して実行します。
今ある寝室を設計図に保存する
コピー元には、掘削済みでベッドなどを置いた寝室を使います。寝室の活動ゾーンも再利用するなら、先に元の部屋で設定しておきます。元のセーブを残し、最初は小さな区画で作業すると、配置のずれを把握しやすくなります。
- コピー元の寝室が見える階層へ移動する。
- ランチャーで
gui/blueprint rooms dig build zone --nometaを実行する。 - コピーする長方形の一方の角をクリックし、対角をクリックする。
- 2つ目の角を選ぶと設計図が保存される。
roomsが保存名です。この指定では掘削・家具・ゾーンを別々に適用できるよう、--nometaで工程の自動まとめを止めています。通常の gui/blueprint だけでも記録できますが、保存された設計図の工程がまとめられ、一覧の表示が以下の説明と変わる場合があります。
| 記録する工程 | 内容 |
|---|---|
| dig | 自然の岩盤を掘る指示 |
| build | ベッド・扉などの家具や建物 |
| zone | 寝室などの活動ゾーン |
人工の壁や床まで含める場合は、別の construct 工程が必要です。上の寝室用コマンドは、建築済みの壁・床を丸ごと複製する指定ではありません。
保存先はDwarf Fortressのインストール先にある dfhack-config/blueprints フォルダーです。標準では複数工程が1つの rooms.csv に収まります。工程ごとに別ファイルを探す必要はありません。
掘削してから、家具と寝室ゾーンを配置する
- Ctrl+Shift+Qで
gui/quickfortを開き、roomsを検索する。 /digの設計図を選ぶ。- マウスで配置位置を動かす。緑のプレビューは適用できる位置、赤い表示は一部が適用できない可能性を示す。
- クリックまたはEnterで掘削を指示し、実際に掘り終わるまで待つ。
- 再びCtrl+Shift+Qを開き、
/buildを同じ位置・向きに適用する。 /zoneも同じ位置・向きに適用する。
掘削前に家具やゾーンを置いても、未掘削の壁や隠れたマスには適用できません。掘削完了後に続けるのが基本です。途中で作業がキャンセルされた場合は、同じ場所へ設計図を再適用できます。完了済みの部分は飛ばし、残りの配置を補います。
回転・反転は t で変形を有効にしてから操作します。, は左回転、. は右回転、[ は上下反転、] は左右反転です。掘削と家具で向きが違うと部屋の位置がずれるため、全工程で同じ基点・階層・変形を使います。画面を開き直しても変形設定は保存されています。
家具が足りない場合は、/build を選んだ画面で o を押すと、必要な家具の製作注文を作れます。DFHackのbuildingplanが設置予定を保持し、材料が用意できた後に建築が進みます。

コピー元と同じ材質が自動で保証されるわけではありません。設置に使う材料はbuildingplanのフィルターが関係し、製作注文側にも材料指定があります。例えば特定の木材で揃えるなら、生成された注文と設置側の材料条件を合わせます。
別の要塞への持ち込みと、戻せる範囲
設計図はセーブの中ではなく dfhack-config/blueprints に保存されるため、同じインストール環境の別の要塞でも呼び出せます。他のPCへ移す場合や対応する配布設計図を取り込む場合も、設計図のCSV・XLSXをこのフォルダーへ置き、gui/quickfort の一覧から選びます。古いQuickfort用ファイルは、現在のゲーム仕様と合わない場合があります。
自作しなくても、DFHackには寝室・墓・探索掘りなどの設計図が同梱されています。大規模な要塞一式のDreamfortは、gui/quickfort で dreamfort help を検索すると工程説明を読めます。寝室だけ増やしたい場合は、まずbedroomsの設計図から選べます。
undoはセーブを巻き戻す機能ではありません。掘削指示は取り消せますが、すでに掘った岩盤は戻りません。建物は未完成ならキャンセル、完成済みなら撤去指示になり、ゾーンや備蓄場は削除されます。完成した部屋を元どおりに戻す用途では、作業前のセーブが必要です。
参考:公式Quickstart(英語)/記録する工程と保存形式(英語)/配置・回転・再適用(英語)/設計図の保存先とundo(英語)/同梱設計図ライブラリー(英語)
画像:Dwarf Fortress公式Press Kit。© Bay 12 Games / Kitfox Games.


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