工場の各区画を道路で結び、必要な資材を小さな車両に取りに行かせる。Factorioの「Transport Drones」は、そんな地上輸送を追加するMODです。供給側にアイテムを入れ、受け取り側で品目を指定すると、道路上のドローンが自動で往復します。生産区画を増やすたびに、品目ごとの長い搬送ベルトを引き直したくないときに向いています。
最初に覚えるのは、道路、資材を置くSupply Depot、取りに行くRequest Depot、燃料を配るFuel Depotの関係です。まずは鉄板1種類を運ぶ小さな構成から始めましょう。
導入するのはKlonan版の2.1.4
この記事の対象は、作者KlonanのTransport Dronesです。2026年11月8日時点の最新MOD版は2.1.4で、Factorio 2.1向け。必須依存は本体のbase 2.1.0以降で、Space Ageを必須とする指定はありません。
ゲームのメインメニューから「Mods」を開き、名前と作者を確認して導入します。本家の配布履歴には、Factorio 1.1向けの1.0.16も残っていますが、2.0向けの配布版はありません。本体が2.0の環境では2.1.4を選ばず、先にゲーム側の版を確認してください。2.1系は現在、通常の安定版として配布されています。
最初の配送は3種類のDepotで作る
研究「Transport system」で、道路・ドローン・基本のDepotをまとめて解放できます。前提はEngineで、研究には自動化サイエンスパックと物流サイエンスパックを各200個使います。標準の燃料は石油ガスなので、実際に運転を始める前に供給を用意しておきます。
- 短い道路を敷く。最初は曲がり角の少ない2マス幅にすると、接続を追いやすくなります。普通の地面を挟まず、ひと続きに敷きます。
- Supply Depotを置き、鉄板を入れる。道路に接続するのは建物全体ではなく、脇にある「CAUTION」の板です。この板の位置を道路につなぎます。
- Request Depotを同じ道路につなぐ。要求する品目に鉄板を選び、Transport droneを入れます。最初は1台で構いません。
- Fuel Depotも同じ道路につなぐ。パイプから石油ガスを入れ、こちらにもTransport droneを入れます。燃料を配達する車両は、資材を運ぶ車両とは別に必要です。
- 燃料到着後の往復を確認する。Request Depotは先に燃料を受け取り、それから鉄板を集めます。受け取った鉄板を取り出せば、在庫が減った分の配送が続きます。
Supply Depotは中身を公開する受動的な倉庫です。Supply側に車両を集めるのではなく、取りに来るRequest側と燃料を届けるFuel側に配備する、と整理すると間違えにくくなります。接続や動きはゲーム内「Tips and tricks」のTransport Drones項目でも確認できます。
台数で在庫量を決め、Bufferで長距離をまとめる
初期の運搬量は1台につき1スタックです。Request Depotに5台入れると、そのDepotが集める目安も5スタックになります。容量研究で1台2スタックに増えた場合は、5台で10スタック。台数を増やす操作は、同時に走る車両数だけでなく、集めておく在庫量にも影響します。
離れた鉱石の供給地点から複数の工場へ配るなら、Buffer Depotが使えます。Bufferに鉱石を指定して多めの車両を置き、長距離の回収をまとめます。近くのRequest DepotはBufferから受け取るため、短い往復を少数の車両で担当できます。Bufferも同じ道路網への接続が必要で、切れた道路同士を橋渡しする装置ではありません。
流体を供給したい場合はFluid Depotへパイプで流し込み、通常サイズのRequest Depotでその流体を指定します。Fuel Depotは車両の燃料を届け、Fluid Depotは工場へ輸送する流体を供給します。
動かないときは燃料、接続、在庫の順に見る
燃料が届かない:Fuel Depotに石油ガスが入っているか、配送用ドローンがあるか、Request Depotと道路がつながっているかを確認します。「No fuel depots on network」は同じ道路網に燃料拠点がない状態。「No fuel in network」は燃料配送を満たせていない状態なので、タンクだけでなくFuel側の車両も見直します。
燃料を変えたのに反映されない:起動時設定の「Transport drone fuel」には、表示名ではなく内部名を使います。軽油なら「light-oil」です。「Light oil」のような表示名は使えません。2.1.4では無効な名前に警告が出て、石油ガスへ戻る仕組みです。
燃料はあるのに運ばない:Supplyの在庫、Requestの指定品目、ドローンの有無を順に確認します。Requestが目標在庫まで満ちていれば停止は正常です。道路を途中で切っていないか、CAUTION板の先まで敷けているかも見てください。道路網が別々なら、近くに見えるDepot同士でも配送されません。
角や入口で進みにくい:1マス幅の通路や急な曲がり角を広げ、2マス幅でつなぎ直すのが見直しの出発点です。作者は道路幅の説明で、2×2単位の経路探索と、角を曲がる余裕を理由に挙げています。遠距離便が多い構成なら、Bufferを消費地側に置いて往復を短くする方法もあります。
品質指定と小型Depotは2.1版の違い
2.1版ではRequestとBufferの品目選択で品質も指定でき、供給側と同じ品質だけを配送します。普通品質を要求しているのに高品質品しか倉庫にない場合は、品目名が同じでも一致しません。輸送ドローン自体は普通品質を使います。
回路はDepotへ直接接続できます。旧版のTransport depot reader/writerを探す必要はありません。また2.1.4では1×1のMiniature supply/request depotが追加され、狭い区画でも配置しやすくなりました。小型Requestはアイテム専用です。現行の変更点を押さえたうえで、まず鉄板の短距離便を完成させ、台数とBufferの配置を工場に合わせて増やしていきましょう。
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表紙のゲーム画面:Factorio公式スクリーンショット。© Wube Software。



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