Prism LauncherのMOD構成を友達に渡すなら、「Export」でパックを書き出し、相手が「Import」で取り込む方法が使えます。渡す前に確認したいのは、MODの再配布条件と、セーブ・接続先・個人設定が混ざっていないかの2点です。
この記事では、すでに遊べているMinecraft Java版の環境から、友達用のパックを作る手順を紹介します。自分のワールドは渡さず、同じMODと必要な設定をそろえる用途です。2026年10月6日、Prism Launcher 11.1.1を基準にしています。
最初に、どの形式で渡すか決める
一覧のインスタンスを右クリックしてExportを開くと、3種類から選べます。インスタンスとは、Minecraftのバージョン、MODローダー、MOD、設定などをまとめた起動環境です。
- Modrinth (mrpack):取得先が見つかったMODなどはダウンロード情報として記録し、設定などを一緒に渡します。相手も.mrpack対応ランチャーを使い、Modrinth上のMODを中心に組んでいるなら選びやすい形式です。
- CurseForge (zip):CurseForgeで特定できたファイルの情報をmanifest.jsonへ記録する形式です。CurseForge中心の構成で、相手がこの形式を取り込める場合に向いています。
- Prism Launcher (zip):選んだインスタンスのファイルをZIPへまとめます。Prism同士で渡せますが、選択したmods内のJARも同梱対象になるため、ファイルの再配布条件を個別に確認します。
.mrpackにすればMOD本体が一切入らなくなるわけではありません。Modrinth形式でもCurseForge形式でも、取得先として解決できなかったファイルは「overrides」というフォルダーへ同梱されることがあります。これは取り込み時に配置する追加ファイルの入れ物です。
また、同じ.zipでもPrism形式とCurseForge形式は中身が違います。拡張子を書き換えるのではなく、Exportメニューで目的の形式を選び直してください。形式の処理はModrinth出力(英語)とCurseForge出力(英語)で確認できます。
書き出す前に、MODの配布条件を確認する
普段ダウンロードして遊べることと、そのファイルを自分のパックへ入れて渡せることは別です。MODだけでなく、リソースパックやシェーダーも確認対象にします。
- 使っているファイルと同じバージョンの配布ページを開く。作者名、対象Minecraft、Fabric/Forge/NeoForgeなどの対応ローダーも確認します。
- Licenseや配布説明の「modpack」「redistribution」の条件を読む。再配布の許可に加え、作者表記・元ページへのリンク・ライセンス文の添付などの条件があれば守ります。
- 条件が分からないものは、いったん書き出し対象から外す。友達には作者の正規配布ページ、必要なバージョン、ファイル名を伝え、各自で取得してもらいます。必要な前提MODも一緒に案内します。
Modrinthのパックへの収録許可の案内(英語)では、Modrinthに掲載されたそのファイルはModrinthパックで利用できるとしています。プロジェクトがあるだけで、別サイトから取った未掲載バージョンまで許可されたことにはなりません。通常のPrism ZIPへ丸ごと同梱する場合も、同じ扱いと決めつけずに配布条件を確認してください。
友達用なら外すもの、残すもの
書き出し画面のファイル一覧を開き、次の項目を確認します。チェックを外す操作は、元のファイルを削除する操作ではありません。
- saves:自分のワールド。MOD構成だけを渡すなら外します。
- servers.dat/servers.dat_old:登録したサーバーの接続先一覧と、その古いデータ。友達には参加先を別途伝えます。
- screenshots/backups:自分の画像や、バックアップ用MODなどが作った保存データ。フォルダーがあれば内容を確かめて外します。
- 地図・ウェイポイントなどの個人データ:保存先はMODによって異なります。普段使っている地図MODなどのフォルダーも開き、拠点や訪問履歴を渡してよいか確認します。
- options.txt:自分の操作・表示設定までそろえる必要がなければ外します。相手が自分の環境に合う設定を使いやすくなります。
- modsと必要な設定:許可を確認したMODと、遊び方をそろえるためのconfigを残します。構成で使っているdefaultconfigs、scripts、kubejsなども、必要なものがあれば内容を確認して含めます。
configを丸ごと含める前には、個人のパス、接続先、トークンなどを自分で設定したファイルがないかも見直します。共有用に値を変える必要があるなら、インスタンスを別にコピーする手順で作業用を分けてから直すと、普段の設定を残せます。
自動で除外される項目だけでは、個人データを除き切れません。11.1.1ではlogs、crash-reportsなどを出力対象から除外しますが、savesやservers.datはその自動除外リストに入っていません。以前の選択が保存されている場合もあるので、毎回一覧を確認しましょう。根拠は書き出し画面の処理(英語)です。
Prism ZIPを選ぶ場合は、インスタンス固有の設定も共有対象になります。自分で起動前後のコマンドや環境変数を設定している環境では、その内容も見直してください。MOD構成の共有に不要な処理や秘密情報を残さないようにします。
Modrinth形式で書き出す手順
- Minecraftを終了し、Prism Launcherの一覧で共有したいインスタンスを右クリックします。
- Export → Modrinth (mrpack)を選びます。
- Nameにパック名、Versionに「1.0.0」などのパックの更新番号を入れます。VersionはMinecraft本体のバージョンを変更する欄ではありません。Summaryには用途などの短い説明を入れられます。
- Filesの一覧で、前の節の不要ファイルを外し、MODと必要な設定が残っていることを確認します。
- 普段無効にしているMODも一覧を確認し、友達に渡す必要がなければそのファイルのチェックを外します。「Mark disabled files as optional」は無効ファイルを任意項目として扱う設定で、不要ファイルを取り除く操作の代わりにはしません。
- OKを押し、「友達用パック-1.0.0.mrpack」のように更新番号が分かる名前で保存します。ファイル検索・取得先の照合・圧縮が終わるまで待ちます。
Exportの入口は、Prism公式コミュニティの開発メンバーによる案内(英語)でも確認できます。
Modrinth形式ではVersionが空欄だとOKを押せません。何を書けばよいか迷うなら、初回は1.0.0、次の配布時は1.0.1のように自分たちで見分けられる番号を付けます。MinecraftやMODの組み合わせを変えたときも、同じ名前のファイルで上書き配布しないほうが混乱を減らせます。
CurseForge形式は最初の選択をCurseForge (zip)へ変えます。Prism形式はPrism Launcher (zip)を選び、ファイル一覧の中にあるゲーム用フォルダーを開いて、同じように個人データを外します。Prism形式で必要なinstance.cfgやmmc-pack.jsonまで無差別に外すと、構成を取り込めなくなる原因になります。
渡す前に、中身と取り込み結果を確認する
まず完成したファイルをアーカイブ対応ソフトで開き、不要なデータが残っていないか見ます。.mrpackはZIP形式なので、対応ソフトなら内部を確認できます。確認のために複製の拡張子を.zipへ変える場合も、友達へ渡す元ファイルは.mrpackのまま残します。
- Modrinth形式:modrinth.index.jsonと、存在する場合はoverridesの中を確認します。
- CurseForge形式:manifest.jsonとoverridesを確認します。
- Prism形式:インスタンス内のゲーム用フォルダーを開き、savesやservers.datなどを確認します。
特にoverrides/modsへJARが残っていたら、そのファイルは実物が入っています。「設定しか入っていないはず」と考えず、配布条件をもう一度確認します。構造はModrinthの形式仕様(英語)でも確認できます。
続いて、自分でも完成ファイルを新規インスタンスとして取り込みます。元の環境をそのまま起動するだけでは、書き出し漏れの確認になりません。取り込んだ側でMinecraftとローダーのバージョン、MOD、設定を照合し、タイトル画面まで起動して、必要なら新規のテストワールドで追加要素を確認しましょう。
動作に必要なファイルをライセンス上の理由で外した場合は、案内どおりに各自取得する手順まで含めて確認します。サーバーで使うなら、参加前にそろえるMODとローダーの確認も必要です。パックを取り込めることだけで、接続先のサーバーと互換になるとは限りません。
友達側は「Add Instance → Import」から取り込む
- Prism Launcherを開き、Add Instanceを押します。
- 左側のImportを選び、受け取った.mrpackまたは.zipを指定します。ファイルをmodsへ直接置く手順ではありません。
- 分かりやすい名前で新規作成し、必要なファイルのダウンロードが終わるまで待ちます。
- 個別取得が必要なMODがあれば、案内された正規配布ページから同じバージョンを入れ、自分のMinecraftアカウントで起動します。
入口は公式のパック取り込み手順(英語)で確認できます。共有するのは書き出したパックです。ログインをそろえるためにアカウント情報やPrism Launcherのデータフォルダー全体を渡す必要はありません。
送り手・受け手ともにランチャーを更新しておきましょう。11.1.1の公式告知(英語)は、11.1.0で発生した悪意あるCurseForgeパックによるファイル移動・削除の問題を修正し、出所を確認できない直接配布パックへの注意も呼びかけています。友達から届いたものでも、他人のパックの転送なのか、自分たちで内容を把握して作ったものなのかは確認してください。
書き出し・取り込みで困ったとき
- パックが予想より大きい:saves、backups、screenshotsの取り残しと、overridesへ同梱されたMOD・リソースパックを確認します。大きいことだけで失敗とは判断しません。
- 必要なMODや設定が入らない:Filesのチェックを見直します。選択した除外対象はインスタンス側の.packignoreに保存されるため、以前外した項目がそのままになっている可能性があります。まず画面で選び直して再出力します。
- ダウンロードで止まる:表示された対象ファイル名と取得先を確認します。削除・非公開・通信失敗などを切り分け、作者の配布ページでそのバージョンを確認します。見つからないからと別バージョンを混ぜると、元と違う構成になります。
- 取り込めたのにJavaで起動できない:相手のPCに合うJavaを設定します。対応する配布パッケージでは、Settings → Javaの自動検出・自動ダウンロードが使えます。詳しくは公式のJava設定(英語)を参照してください。
- CurseForge出力でSnapshotの警告が出る:11.1.1ではMinecraftのスナップショットをCurseForge形式へ書き出す処理が制限されています。無理に拡張子を変えず、相手の対応形式と構成を確認し直します。
友達に渡すときは、「パックの更新番号」「Minecraftとローダーのバージョン」「別途取得が必要なMOD」を短く添えます。ファイルの直接共有は、送信後の変更を相手へ自動で同期しません。更新したら新しいパックを渡し、相手のワールドへ触る前に新規インスタンスで確認すると、構成違いを追いやすくなります。直接共有と公開プロジェクトの違いはModrinthの共有案内(英語)にまとまっています。
表紙画像:Derpitron(2022)、Prism Launcher Themes / Catppuccin-Mocha(英語)、Prism Launcher 5.0のテーマ適用例。CC0 1.0。トリミング・文字を追加。Prism Launcher © Prism Launcher Contributors. Minecraft © Mojang AB / Microsoft. 本記事はMinecraftの公式記事ではなく、Mojang・Microsoftによる承認・提携を受けたものではありません。



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