『Order of the Sinking Star』は、マス目状の盤面で人物や物を動かし、道を開いていく1人用パズルアドベンチャーです。押す・引く・位置を入れ替えるといった動作に、鏡、光線、水切り石などのルールが加わり、別々の世界で覚えた仕組みがやがて組み合わさります。
『Braid』『The Witness』のJonathan Blowが率いるTheklaの新作で、1,000以上のパズルを収録。数の多さに加えて、「この能力を、別の世界の仕掛けにも使えるのか」と考え直す発見が特徴です。

何を操作し、何を考えるゲーム?
基本は、キャラクターを動かして障害物の配置を変え、出口や先へ進む道を確保すること。物を押して通路を作る「倉庫番」型のパズルが土台ですが、操作する人物によってできることが変わります。
たとえば英雄たちの世界では、戦士は物を押し、盗賊は引き、魔法使いは視線の先の物と位置を交換します。複数の人物が同じ盤面に登場すると、操作を切り替えながら、一人の能力で別の人物が進める状況を作ります。「どこへ動かすか」だけでなく、「誰を先に動かすか」も考えるわけです。
間違えた動作は巻き戻して試し直せます。また、パズルを解いて探索範囲を広げる道のりは一本道ではありません。ある世界で手が止まったら別の場所へ向かい、後で戻って続きから考えられます。
モンスターも登場しますが、剣で敵を倒して進むアクションRPGのような遊びではありません。危険な相手の位置や動きも、盤面を解く際に考える条件に含まれます。
4つの世界は、覚えたルールが交わるところから面白くなる
4つの世界は、見た目だけでなく、移動や物の扱い方が異なります。
- 北:能力の違う英雄たち
押す・引く・位置交換などを使い分ける世界。人物ごとの得意な動作を組み合わせ、障害物や通路の配置を変えていきます。 - 東:鏡の島々
鏡に映った姿と位置を入れ替え、離れた島や足場を渡ります。自分の立つ位置だけでなく、鏡と反射像の位置関係も考えます。 - 西:光線を操る洞窟
宝石や色の違う光線を扱い、通路を開いたり、移動の条件を変えたりします。複数の仕掛けをどのようにつなぐかが鍵です。 - 南:水切り石と水上の足場
船乗りを操作し、石の着地点、乗れる睡蓮の葉、川の流れを読みながら島から島への経路を作ります。

進むと、これらのルールが同じ場所で使われるようになります。公式が紹介しているのは、光線と鏡の組み合わせや、英雄たちの能力と水切り石が出会う場面。それまで別々に考えていた物の動かし方や移動手段を、一つの問題の中でつなげる必要が出てきます。
そのため、最初の世界でルールを理解して終わりではありません。知っている能力でも、相手になる仕掛けが変わると使い道を考え直せることが、この作品の大きな魅力です。世界の探索とパズルの理解が一緒に進み、登場人物の会話や見つけた手がかりから物語も少しずつ見えてきます。

向いているのは、ルールを発見して考え続けるのが好きな人
「少ない動作から、こんな難しい問題が作れるのか」と考えるのが好きな人や、答えが分かった瞬間を楽しみたい人には有力な候補です。失敗を巻き戻し、解けない問題をいったん離れられる構造も、試行錯誤を支えます。
ただし、短い時間で次々と正解を出せる気軽なパズル集を期待すると、難度と分量が負担になる可能性があります。実際、発売時の海外レビューでも、この点の受け止め方は分かれています。
- Nintendo LifeのRyan Gaurによるレビュー(英語)は、単純な操作から深い問題を生む設計と、難問を解く達成感を評価。一方で、幅広い人に勧めるには厳しい難度だとも指摘しています。
- Hey Poor PlayerのJohnny Sparksterによるレビュー(英語)は、4系統の仕組みの発想を評価しつつ、長く遊んでも大きく進んだ実感が得にくく、時間と根気を求められたと述べています。
いずれも出版社提供のSwitch 2用コピーを使ったレビューです。問題数の多さを、そのまま自分に合う理由にするより、解けない時間も含めて楽しめそうかを購入判断の軸にするとよさそうです。
日本語対応と発売状況:Steamと国内家庭用は別
- PC(Steam):発売済み。日本時間では2026年10月9日発売。Steamストアのリリース日欄は10月8日と表示されています。
- Steamの日本語:インターフェイスと字幕に対応。日本語フル音声の対応表示はありません。
- 国内PS5/Nintendo Switch 2:2026年発売予定。国内販売を担当するPLAYISMの案内では、具体的な発売日と価格は未定です。
- プレイ人数:1人。複数の人物を操作しますが、友人と遊ぶ協力プレイ作品ではありません。
海外の家庭用発売情報を、日本国内でもすでに購入できるという意味で受け取らないようにしましょう。国内家庭用の続報はPLAYISM公式ページで確認できます。発売状況・言語情報は2026年10月16日時点です。
作品の雰囲気は、PLAYISMの公式発表トレーラーでも確認できます。YouTubeで公式トレーラーを見る
関連情報:4世界の公式紹介(英語)/PlayStation.Blogのデモ体験記(英語)/公式発売時刻の案内(英語)
画像:Thekla / Arc Games
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