ハーモニカを吹いて生き物の力を借り、公園に入り込んで禁止の看板を引っこ抜く。『スナフキン:ムーミン谷のメロディ』は、音楽と小さないたずらで、ムーミン谷の自然を取り戻す冒険だ。水彩画のような景色を眺めつつ、道を開く工夫や住民との寄り道も楽しめる。

英題は『Snufkin: Melody of Moominvalley』(スナフキン:メロディ・オブ・ムーミンバレー/ムーミン谷のメロディ)。主人公を一人で動かすアドベンチャーで、Steam版はWindows・Mac、日本語表示に対応。2024年3月発売の製品版で、Steamストア上の発売日は3月7日。本文ではSteam版を中心に、探索と謎解きの流れを紹介する。
草むらへの寄り道が、次のメロディにつながる
旅から戻ったスナフキンを待っていたのは、あちこちに公園が作られたムーミン谷。公園番の計画を追いながら、住民の困りごとを聞き、森や川辺を歩いていく。物語の行き先はクエストとして示されるので、まずは会話を聞く、周囲を探す、道の仕掛けを解くという流れで進もう。

探索で大切なのが「ひらめき」。草の茂みを歩いたり、問題を解決したりすると集まり、楽器の演奏レベルが上がる。必要なレベルを満たすと、音楽で働きかけられる相手や仕掛けも増えていく。
道沿いの景色に目を向ける行動が、そのまま次の場所へ進む力になるのがいい。演奏のレベルが足りない場面では、周りの草むらや住民の頼み事へ足を延ばしてみよう。目的地へ急ぐ途中にも、寄り道を選ぶ理由が生まれる。
ハーモニカや横笛で、生き物と一緒に道を開く
旅ではハーモニカのほか、横笛や太鼓も手に入る。楽器を使うと周囲へ音が広がり、生き物が反応する。音色で相手を誘導したり、周辺の物を動かして通り道を作ったりと、目の前の状況を観察することが解決の入口だ。
楽器が増えたら、「この相手にはどんな音が届くかな」と試す楽しみも広がる。音楽を、世界に触れるための道具として使うのが本作の遊び。演奏への反応を見てから次に動く、落ち着いたテンポが似合っている。

会話の相手にはムーミン谷の住民が次々に登場。頼み事を受けることで、新しい場所を見るきっかけにもなる。見慣れたキャラクターに会う楽しみと、少し変わった困りごとを一緒に解決する楽しみが重なっていく。
公園では、警察官の向きと看板の位置を見る
公園に入ると、探索のリズムが少し変わる。警察官の視線を避けながら進み、看板を抜き、像を倒して自然を取り戻そう。相手の気をそらすタイミングと、次に通る場所を考える短い潜入パズルになっている。

まず通路と警察官の動きを眺め、看板まで近づける隙を探す。見つかって慌てて走る場面も、のんびりした谷の散策とは違うアクセントだ。穏やかな景色を中心に楽しみたい人も、視線を避ける操作や短い追いかけっこが入る点を覚えておくと、遊びのイメージをつかみやすい。
絵本の中を歩く時間を楽しみたい人へ
魅力の中心は、住民との会話、音楽を使う小さな謎解き、そして移動中の風景。水辺や森を歩き、目的地の手前で景色に足を止めるような遊び方と相性がいい。原作の世界を知っている人は再会を、初めての人は住民それぞれの反応を楽しめる。
Steamの本体通常価格は3,677円。セール価格は購入画面で確認しよう。追加コンテンツやサウンドトラック等をまとめた商品もあるので、まずは本体の商品名を確かめて選ぶと分かりやすい。
今日の寄り道は、次に吹くメロディの種になる。ハーモニカを携えて、ムーミン谷の春を歩いてみよう。
画像出典:Steam公式ストア。© SNUFKIN: MELODY OF MOOMINVALLEY. Developed by Hyper Games. Published by Raw Fury AB. © Moomin Characters ™



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